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第21話
「兄さん、そろそろ起きてください。そしてシャワーを」
二日酔いで、かすかに痛む頭。
眼をしょぼしょぼと開くと、すでに起き出した凌也が体を優しく揺すってくれていた。
「……凌也」
「おはようございます。朝食、準備しておきますから」
そう言って、凌也は寝室から出ていった。
もそりと起き出し、翔吾はバスルームへ向かった。
「あれは……夢……じゃないよな」
熱いシャワーを浴びながら、思った。
夢というには生々しすぎた。そして、この後膣の疼きは現実の痛みだ。
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