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第40話

絶対に叶わない、約束をした ゙俺がお前を守るから、笑わせてあげるから、ずっとずっと一緒にいよゔ そんなの無理だって、わかっていたでしょう? だって俺達は男同士だもの どうしてそんなことを言ったの? ゙多分俺は、お前に何度でも恋をするよ゙ 多分、だって そんな根拠も確証もないことを俺に言わないで どうせ俺は信じられないもの 貴方のその言葉を ねえ、どう言ったらわかってくれますか? 俺を 何をしたら嫌ってくれますか? どうしたら貴方を解放させてあげられますか? どうしたら俺は貴方を忘れられますか? もう涙を流すだけの毎日は嫌なんです 貴方の言葉を信じてしまいそうになるのが嫌なんです 貴方を縛り付ける自分が嫌なんです 重荷になんて、枷になんてなりたくないのに 無意識に、どこにも行ってほしくなくて貴方の首を絞めつける そんな自分が嫌なんです だから貴方を忘れたいんです こんなに鮮明に覚えているのに忘れられるなんてことあるんでしょうか? でも忘れたいんです そうしたら貴方だって、俺なんか忘れて幸せになれるでしょう? 可愛いお嫁さんをもらって、子供を産んでもらって、幸せな家庭を築けるでしょう? 俺とじゃ、誰もが羨むような家庭なんて作れないから どうか俺を忘れて、幸せな人生を 結婚式には是非呼んでくださいね 幸せそうな貴方とお嫁さんを見て、俺こんなにいい人と付き合ってたんだなって、ひっそり心の中で誇りますから だからもう、 ゙さよなら゙ しましょう?

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