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第0話 白のオーラ
きらっきらっ。
本に差す光が眩しくて、ふと窓を見ると
おとぎの国から飛び出してきたような、綺麗な子が窓際に立っていた。
その子は、物憂げに窓の外を見つめていた。
僕は、息をすることよりも、その子を見ることに夢中になって、しばらく見とれていた。
(なんて綺麗な子なんだろう…)
それは、光がうまく差し込んでいたからなのかもしれない。また、カーテンの白さのおかげだったのかもしれない。もしくは偶然にも、空が晴天だったからなのかもしれない。
彼は、白のオーラをまとっているかのように見えた。
後で、彼の名前が
佐々城 涼誠(ささき りょうせい)だと知った。
この出逢いは、僕が小学5年生のときだった。
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