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第26話

 「、んん...誰、だ」  しつこいチャイムの音が頭の中に響く。 目を覚ましてすぐに感じたのはこのうるさい音。  どれほど時間が経ったのだろうか。 知らないうちに俺は、宵人が寝ているベットに頭を預けて一緒に眠ってしまっていたようだ。  「しつこいな...」  しばらくすればこの音も鳴りやむだろうと放っていたが、チャイムの音は鳴り止むこともなく一定おきに鳴り続ける。  うるさい...宵人が起きてしまう...。  宵人の睡眠の妨害になってしまう。  そう思うなり寝起きで頭がよく回らないまま重たい体に力を入れ玄関へと向かう。  日も暮れてしまったのか家の中は暗い。 そのことから大体の今の時間がわかった...が、一体こんな時間に誰が...  家政婦かとも思ったが、家政婦の人は来たとしても夕方には帰ってしまうし第一鍵を持っているはずだからわざわざチャイムを鳴らしてくる、ということはない。  まぁ、今はとりあえずこの音を止めよう。 誰が来たかは関係ない。  階段を下りると居間にあるインターホンも確認することなくまっすぐ玄関へと行き、鍵を開けてドアを開ける。  「どちら様で――」  「...まーなと。迎えに来てやった、よっ」  「ぅぐっ、ぁ...」  開けた途端、すぐ耳元で嫌な声が聞こえ同時に腹に鈍い衝撃がきた。  強烈なその一撃に意識が朦朧とし、立っていられなくなる。  「はははっ、バカだなぁ、お前は俺の犬なのにさ」  「...ぁ、かな...え、」  前へ倒れこみ、俺の腹に拳を入れた奴...叶江に抱きかかえられる。  そして俺はその言葉を最後に意識を失った。  

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