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第43話

 鳴り響く飛行機の重低音。  そんな中俺は飛行機から降り、航空内へと向かう。  「お帰りなさいませ。愛都様」  「あぁ、ただいま」  航空内のすぐ入り口にいる使用人の男に荷物を渡すと俺は外へ向かって再び歩み始めた。  久々の日本。あれから約1年半が経過した。...未だに宵人は目を覚ましていない。  しかしまだ生きている。たくさんの機械に囲まれて。  かわいそうな宵人、報われない義弟。  漸くだ...漸く俺は宵人の思いを晴らすことができる。  長かった1年半俺はアメリカに行き繰上げでアメリカの高校・大学を卒業して日本へ戻ってきた。  必要な経済教育、一般教育は終えた。  1年間の自由を得るために両親から出された全ての課題は終わらせた。  だから今の俺はもう誰にも邪魔されることはない。 両親のおかげで地位も金も必要なものは全てそろっている。  「宵人...やっと俺はお前との約束を実行することができる」  宵人のためだ...宵人のために俺はこのつらい1年半を乗り越えてきた。  宵人を追い詰め、苦しめたやつらを許さない。 その中でも特に叶江、香月、綾西、永妻の4人...そしていじめのきっかけを作った転校生である、沙原 弥生に苦しみを...

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