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第124話

 「広いね...それに、すごく気持ちいい」  あの情事の汚れを落とすためにホテルに戻ると、香月と2人大浴場へと向かった。 体を清め、露天風呂に行けばそこは予想していたものよりも広く、豪勢な作りだった。  時間も時間だったせいか、人気は少なく、ポツリポツリといる人たちは皆、学校の生徒ではなく旅行に来ていた別の客だった。そのこともあり、少しは気は休まる。  すぐ隣で湯につかる香月は話をする気もないのか、そっぽを向いて外を眺めていた。  そして愛都は疲労した体を休めるために、特に香月に話しかけることもなく、肩まで湯につからせて目を閉じた。  ―  ――  ―――  「 おい 」  「...ん?何、香月君」  どれほどそうしていただろうか。  香月の声で瞼を上げた時、そこにはもう、愛都と香月の2人しかいなかった。  「誰もいないね。...そろそろ俺たちも上がろうか」  ゆっくりと湯船から立ち上がれば、熱くほてった体に心地よい風があたり、その心地よさに目を細める。  しかし香月は立ち上がってから動こうとはせず、何かを考えている様子だった。  「香月君、あがらないの?」  香月の顔を覗き込むようにして、そう問うとバチリと目が合い、そして香月はニヒルに笑んだ。  「なぁ、俺の舐めろよ」  「...っ、え?い、今?...それは無理、だよ」  「早くしろ」  「ぁう...っ、わかった...よ、」  唐突に強いられる行為。しかし湯で火照ったそこを掴まれ、愛都は体を震わせるとしゃがみ込み香月の性器を手でつかんだ。  「ん...んぐっ、ぅ...ふっ、」  僅かに勃ちあがっているものの皮を下にずり下げ、赤い、先端を舐めるとそれをふん切りに愛都は一気に奥まで性器を咥えこむ。 そうしてやれば、香月はピクリとそれを震わせ、膨張させた。  手で陰嚢を揉みながらカリの部分を口の窄まりで何度も上下に動かして擦りあげる。  亀頭の、先端の穴は抉るようにして舌を突きいれ、強く吸ってやれば大量の先走りが穴から溢れ、飲み込み切れなかったものは口の端を伝って落ちていく。  ぴちゃ、ちゅく...じゅっ、と卑猥な水音は止まることなく愛都の口元から響いていく。  「ぅむっ...ん、ん゛ん...はっ、う゛っん゛ん゛っ...ぐっ、」  このままさっさとイかせて終わらせてしまおう。そう思っていたのだが、唐突に両手で頭を押さえつけられ、そのまま香月は腰を動かし、愛都の口腔を犯してきた。  「...はっ、噛むなよ、」  咥えきれなかった部分も、その律動によって無理矢理口の中に押し込まれ、咥えさせられる。  喉奥を犯される苦しさに愛都は呻き、生理的な涙を目に浮かべるが、香月はそんなことお構いなしにむちゃくちゃに腰を振って快感に顔を歪めていた。  ― この発情野郎が...っ、  熱く固い棒が舌を押しこめ、上顎を何度も何度も先走りを零しながら擦りあげる。  「...ぅっ、」  そしてさらに動きが激しくなったかと思えば、香月はピタリと動きを止めて愛都の口内にそれを埋めたまま欲を吐きだした。 先程ヤったばかりだというのに吐きだされた精子の量は多く、口いっぱいにそれは広がる。  ズルリ、と口内から抜けた拍子に少量のそれが口の端から流れ落ちた。  上を向けば、熱に浮かされた瞳と目が合う。  ― ごくり。  愛都は生理的嫌悪を押しこめ、口内の青臭いものを飲み込むと、それを示すように舌を出して口内を見せた。  そうして媚びるような目をして笑んでやった。

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