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第131話
「香月君、起きて」
「ん...、」
朝日が射すベッドの上、愛都は自分を抱きしめてくる腕から逃れようと、香月を起こしにかかるが当の本人は中々起きようとはせず、愛都の肩口に顔を埋めて眠るばかりだった。
「はぁ...」
― 叶江や綾西とは大違いだな。
年寄りか、と言いたくなるほど目覚めの早い叶江と、眠ろうとはせずむしろ起き続けて気味悪く愛都を見続ける綾西。こんな2人だからこそ、愛都が“起こす側”になることはあまりないのだが、今回は違う。
香月はよっぽど熟睡しているのか、声をかけても揺すっても起きる気配を見せようとしない。そのくせ、愛都のことは離そうとはしないため、朝から億劫さを感じていた。
後ろから抱き締められ、寝返りも満足にできない。
「...しょうがないな、」
そう呟いた愛都は僅かに体を香月の方へと捻らせ、ある行動に出た。
手を下にもぐらせ、香月のスウェットの中へと入れる。そして性器を掴むと、愛撫を始めた。
つい数時間前までずっと性行為を行っていたにも限らず、香月のものは固くなり熱をもち始めた。
「ふっ...ぅ...まな、と...?」
そうすれば、さすがの香月も軽く息を荒げながら目を覚ました。そして僅かな動揺と興奮を織り交ぜた瞳を愛都に向ける。
「おはよう。香月君...全然起きてくれないから...触っちゃった」
上下に扱き続けながら、そう言い笑めば香月は愛都を抱きしめる手を離し、体を自身の方に向けさせるとそのまま愛都の唇に自分の唇を重ねた。
「んん...っ、あ...はっ、」
舌が口内に入り、深くなる口づけ。
「ねぇ、香月君...これ、舐めていい...?」
そして一瞬唇が離れた時に、そう耳元で囁けば香月は口の端を上げて笑んだ。
愛都は一度起き上がると香月の下半身に移り、スウェットと下着をおろしていきり立つ物を躊躇なく口に含む。
先走りで濡れ、脈打つそれは口腔内で大きさを増し、舌には苦い精液が染み渡る。
今にも達しそうな性器を窄めた口で刺激し、雁の張った部分を強く吸い上げながら上下に扱きあげた。
「...ふ...ぅッ、」
そうして亀頭を舐めあげ、先端の穴を舌で抉るように弄り続けた結果、ついに香月は愛都の口の中で達し、喉奥に熱い精子を迸らせた。
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