13 / 39

第13話

 そんな声を黙らせたのは、やはり海斗だった。 「おい、煙消せ」 「お?」 「センセに感づかれると、ヤバいだろ」  渋々、煙草を消す男たち。 (やはり、この海斗とかいう男がリーダーか)  今は背後から犯されているので、彼の顔が見えない。  思い出すのは、さっきの切ない表情だ。 『はぁ、はぁ、すっげぇ、イイです……ッ!』  彼とのセックスを思い出すと、また感じてくる。  劣情を揉み消すため、尊は思いを巡らせた。

ともだちにシェアしよう!