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第14話
初見の言葉からして、変わっていた。
『まさか……、斎藤さん? 副会長の』
俺を知っていた。
しかも、生徒会役員の肩書まで。
全校生徒1000人を超す大所帯の学校で、会長ならともかく副会長の顔と名前が一致する人間なんて、少ないだろう。
そして、呼び捨てではなく『さん』付け。
同じ部活ならともかく、全く交流のない人間に敬称を付ける人間なんて、少ないだろう。
この海斗という男、何者だ……?
「痛ッ!」
気が付けば、3人目が貫いていた。
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