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第31話

「あぁ……」  ひくひくと痙攣する吉乃を、健は優しく抱きしめた。  吉乃の内には、まだ膨れ上がった健の肉茎がハメられているのに。  健はまだ、一度も射精していないのに。    そんな健の思いやりが嬉しく、時にはもどかしい吉乃だ。 「葉月さん……、お願い」  吉乃がこんなおねだりをするのにも、健はもう慣れた。 「物足りなかったかな」  苦笑いすると、身体を軽く揺すった。  体毛が伸び、顔つきが変わり、瞬く間に人狼の姿に変化した。 「さぁ、今夜は寝かさないぜ」  吉乃に甘苦く囁くと、激しく腰を突き入れ始めた。

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