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第4話

 今は、もう17歳。  高校2年の冬。  泣いても笑っても、あと1年で伸彦とはお別れなのだ。  ところがここに来て、困った問題が起きた。 「満は、独りでツリー見に来たのか?」 「え。まぁ、うん」  伸彦みたいにモテないからね、と笑ってごまかそうとした。 「お前も彼女くらい作れば? 陰で結構、評判いいぜ?」 「え~っと。好きな人、いるから」 「マジ!? 誰だよ!」 「内緒、内緒」  実は、伸彦。  君のことが好きなんだよ。  好きになって、なっちゃって、困ってるんだよ、もう!

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