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第5話
「困ったもんだな。お前がそんな思考に陥るのは、欲求不満だからだ。ミチル」
「こんな時にまで、冷静な声で喋らないでよ。シュウ」
静かな放課後の教室で、数学教師の三ツ矢 秀(みつや しゅう)が満の身体を弄っている。
くちゅくちゅと、後ろを慣らす指の音。
満は、もうたまらないと言った風に大きく息を吐いた。
「ここでは、お前の担任だ。シュウではなく、三ツ矢先生と呼べ。どこで誰が聞いているかしれんからな」
「解ったよ、三ツ矢先生……ッ」
解ったから、早く内へ挿れて、と満は腰を浮かせた。
満の、伸彦への恋慕が明るみになった途端、すかさずお目付け役として三ツ矢が派遣された。
ここで伸彦が満の愛を受け入れ、勉学に身が入らなくなっては、難関大学への入学が困難になる。
満が伸彦への愛を我慢するように、三ツ矢は見張っている。
「まぁ、俺はお前の性欲処理係だからな」
欲求不満を解消してやる、と三ツ矢は満の内に押し挿った。
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