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第7話

「ケロタンは、僕のヒーローなんだ。心の支えなんだ!」 「へぇ」 「困っている魚や、泣いているおたまじゃくしに声をかけ、時には池の平和を守るため、戦うことだってあるんだ!」 「なるほど」 「そんな時、ケロタンは『ジャンピング・勇気!』って言うんだけどね! これが……」 「解った、もういい」  次第に熱を帯びて来た響を制し、豊は指を組んだ。 「描くよ、ケロタン」 「マジ!?」 「だけど、俺からも条件がある」 「僕、何でもするよ!」

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