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第10話

「来ると思ったよ」  放課後、ジャンピング・勇気で家を訪ねて来た響を、豊は快く招き入れた。 「大きな家だね。地図書いて貰ったけど、すぐに解ったよ」 「大きいだけさ」  しかし、中に通してもらってさらに驚いたのは、ちゃんとアトリエまであることだった。  さすが芸術家の家だけはある。 「父も画家だったんだ。俺が小さい頃亡くなったけど」 「そうなんだ……」 「母はいつも遅いから。気兼ねなくゆっくりしてくれ」 「ありがとう」  おやつを貰い、紅茶を飲んで。  さて。 「じゃ、服を脱いで」

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