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第二章・27

「秋也、お前後ろヤれ」  そう言いながら、拓斗は新しい小瓶を秋也に投げてよこした。  片手でそれを受け取った秋也は、何に使うのだ、などと野暮なことは訊かなかった。  栓を開け、とろりと流れる液体を、ためらいもなく玲の後孔に塗りこみ始めた。  内壁を擦り、じっくりと塗り込む。  ぬぷぬぷと音を立てて指を抜き差しするうちに、玲の腰は淫靡に波打ちだした。  いつものローションとは、明らかに違う刺激が襲ってくる。  刺激を求めて、後孔がひくつく。 「ああっ、あっ、あっ、あッ」  秋也の指の動きに合わせて、短い切れ切れの喘ぎが漏れる。  やがてその声は、悲鳴に近い叫びに変わっていった。 「ああああッ! や、イヤッ! やだ。秋也、秋也、やめてえぇッ!」 「やめて欲しいのか? 俺は正直な子が好きだといったはずだが」  秋也は指を玲の体内に埋め込んだまま、その身に覆いかぶさって舌先を背筋に這わせた。  片手はその腰に当て、やんわりと撫でさする。  快感に耐え兼ねてぽろぽろ流す涙を、四つん這いになった玲の下に潜り込んでいる拓斗がゆっくりと舐めとった。

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