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第七章・23
「んっ、んッ、ふぅ、うッ。あ、んぁ。あぁん」
口いっぱいに拓斗のものとクリームとが溢れているので、派手な声は立てない。
だが、その抑えを帯びた苦しげな声は悩ましく、庇護欲とともにいじめたくなる嗜虐的な欲望も刺激してくる。
静かな室内に充満するクリームの甘い香りを、二人の男が吐く獣じみた息がかき回す。
玲の二つの口から洩れる濡れた水音で乱される。
「あッ、あ、んあぁ。やッ! あ、あぁああ!」
玲から、白いものが飛んだ。
すっかり流れ落ちたクリームで汚れきっているシーツに、新しい染みが作られてゆく。
ごくり、と生唾を飲んだ秋也は、腰の動きを速めた。
激しく突き上げ、昇りつめてゆく。
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