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【スペシャルセレクト】ヌメル……②
「オメガ、どこに行っていたんだ?……わっ!お前という奴は」
ぎゅうぅぅぅ
クイーンサイズのベッドに押し倒されたアルルンが、突撃してきたオメガを抱きしめた。
「夕飯前だというのに……待ちきれないんだね。可愛いオメガだ」
「アルルンどいて!腕、邪魔!」
「………えっ」
(オメガが興奮している)
「アルルンのつくし見せて!」
「私につくしは生えていないよ」
発情期……だろうか?
「股ぐらのつくしんぼ、だよ」
オメガが私を求めている。
やはり発情期だ。
「股ぐらの果実だよ」
優しく間違いを諫めて、そっとおでこに口づけを落とした。
「ちがうー!つくしー!」
(私の股ぐらがつくしだってーッ♠)
「オメガ。発情期だからといって、言っていい事と悪い事がある。
万に一つ、私の股ぐらがつくしだったら、ボーボー陰部に埋もれて見えないよ!私と君はおそろで、ボーボー陰部じゃないか。愛の証でおそろにしたのを忘れたのかい?」
「あっ」
そうだ……
高貴な獣人αは、生涯を誓ったオメガと股間をおそろにする習性があるんだった。
しかし俺は皮被り……
どんなにがんばっても、アルルンとおそろにならない。
だからせめて、いいいっ
(いんもー)
……だけでも、おそろにしたんだ。
「ようやく正気に戻ったようだね。私の股ぐらはつくしんぼではないよ」
「じゃあ、これはやっぱりアルルンの?」
目の前に、ドンッ★
突きつけた、どでかい黒いヌメヌメの~~
「海に落ちていたよ。アルルンの大事な雄!早くお股に付けて」
「………………オメガ」
フゥっと唇から漏れた吐息が笑った。
「これは、ナマコだよ」
………………
………………
「………………」
「………………」
「………………え」
ナマコ……っていうのか。
初めて見た。
つんつん。
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