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『吸血鬼×うさぎちゃん』③※

 悪魔な吸血鬼は、由宇の涙に弱いと言いながらローションで指をぬるぬるに仕上げた。  そして再度、「やれ」の一言。  由宇は瞳をうるっとさせて吸血鬼の姿を歪ませると、オススメされた中指の腹を後孔にあててセルフマッサージをした。 「んっ……」 「そのままゆっくり指挿れる」 「んっ! ……っ、」 「そーそー、出来てんじゃん。 柔らかくなるまでその辺りかき回して、ほぐれたら指の根元限界まで挿れろ」 「うーーっ、ん、っ……んっ……」 「一本いけたな。 次二本目」 「も、もうやだ、……恥ずかしい……っ」 「二本目は薬指と人差し指、やりやすい方でいい」 「人の話聞いてよーっ」 「なんだよ」 「先生、……お願い、……俺これ以上できないよ……」 「はぁ? そこまでやっといて?」 「先生が……して、?」 「………………」  前戯のレッスンなど、涙無くして行えるものではない。  一本でリタイヤした由宇は、これまで何度となく泣かされてきた経験を活かし、彼にはどう言えば許しを得られるのか、その一番効果的な台詞を現在リサーチ中である。  本音でしかない台詞はいくつかあったが、これまではそんなに良い反応は得られなかった。  しかし今日は、何やら様子が違う。  しばらく由宇の顔を凝視した後、付け牙を外しベッドに片膝を乗り上げてきた。  もちろんそれだけでは終わらず、吸血鬼自らが前戯に加担してくれる気満々なのが分かり、由宇の羞恥心が瞬時に別のものへと変化する。 「さすが。 俺が仕込んだだけの事はあるな」 「あっ……んぁっ……先生っ」 「俺の指そんな気持ちい?」 「ふ、ん……っ、んっ……んん、っ」 「フッ……」 「んじゃ、挿れるぞ」 「え、うそっ、うそ、ぁああ……っっ」 「ほら、俺の言った通りじゃん」  吸血鬼の前戯は迅速で巧みだった。  由宇が数十分かけたもの以上の快楽を、たった一分で与えてくれる。  いつも念入りに、指を三本……時には四本使ってドロドロにしてから彼の巨砲を受け入れるのが常だが、今日はまず尻尾を挿れるという最重要事項があった。  吸血鬼の指が中を擦っただけでぷるぷると震えて期待する、由宇の小さな性器が泣いた。  ふわふわな尻尾には似つかわしくない、怪しい形状をしたそれが孔にあてがわれると、由宇の瞳からも涙が溢れる。 「うっ……うぅ……っ、かたいよぉ……」 「俺のより?」 「そうだよ! 異物感がすごいの! 先生のはあったかいじゃんっ、もっと長いし、もっと太いし!」 「べた褒めだな」 「そんなつもりじゃなぁぁい!!」 「可愛い」 「……へ、っ?」  低い声で紡がれた言葉に、ふわふわな耳がファサッと揺れた。  日頃からとんでもないものを受け入れている身としては、思っていたほどの圧迫感が無い事に拍子抜けだ。  だからと大声を上げて力むと前立腺に無機質なものが当たって喘がされるので、由宇はただ、不器用な愛の伝え方しか知らない吸血鬼を見上げるだけである。 「やっぱり尻尾あった方が、可愛い」 「え、……ほ、ほんとっ? 先生、俺かわいいっ?」 「そこまでグイグイこられると頷きたくねーな」 「えーん!! 天の邪鬼ー!」 「来いよ。 この尻尾で一回イかせてやっから」 「やだ……先生のがいい……先生の、……おっきいのがいい……」 「う、……」  叫びはしたが、念願の「可愛い」が聞けて由宇はご満悦だった。  彼と居ると、嬉しい事と恥ずかしい事は紙一重。  それは付き合った当初から分かりきっている事であり、たった今由宇の目の前で巨砲を取り出した彼にも充分自覚があると思う。 「えっ? 先生、どうした……んあぁぁっ、!? ちょっ、いきなり抜くなぁぁ!」 「煽ったな? 俺を煽りやがったな?」 「あっ、やっ、やっ……先生、だめ、急にそんな……やぁぁっ」 「覚えてるか」 「な、なに、っ?」 「俺が吸血鬼だったら一番にお前の血を吸うって言ったの」 「あ……!! 言ってた……」 「今日お前の首、血だらけになんの覚悟しとけよ」 「やっぱホンモノなんじゃんーーっっ」  尻尾を装着していた時間、わずか三分。  しかしながら、この二人は言い合いから激しい情事へと変わるのはもっと早い。 2020/10/31 нαρρу🎃нαℓℓσωєєи テーマ【コスプレ/イチャイチャ】

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