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序章 梅

かつて日本がまだ日ノ本と呼ばれていた時代。 陰と陽はお互いに均衡を保ち、人々は平和に暮らしていた。しかし、戦国時代に入ると、世の乱れにより陰の力が強くなり、地上には妖たちが溢れるようになった。 人々は妖に襲われ、怯え、息を潜めて暮らすようになった。しかし、その負の感情が陰の力を強め、人々の生活は更に苦しくなっていった。 そんな中、神の力を授かり、陰の力を抑えようとする者たちが現れた。 人々は彼らを神通師しんづうしと呼んだ。

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