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僕は、自分が幸せだと思う。
年も立場もわきまえず愛慕や情欲を覚えたけれど、幸運にもはじめから想いが通じ合っていた。
世界一大切な息子は、僕が傾倒した愛する人を喜んで受け入れてくれた。
時間の余裕はあまりないけれど、心にはまだ余裕がある。
仕事が軌道に乗ったと感じ、専門学校でのバイトは辞めた。
事務所での仕事を早めに切り上げ千坂くんと五嶋くんにまかせ、栄進と過ごし、自宅で残りをこなす日々。
忙しいけれど、耐えられる。
それでも負けそうなときは、千坂くんが抱きしめてくれる。
僕より僕のことを知っている彼が、僕はちゃんとやっていると教えてくれる。
彼の創り上げたものたちは彼の深さや烈しさをあますことなくあらわしていて、ただただ心を奪われる。
それらを創造する源が、ためらいなく自分に寄り添ってくれる。
僕は現下も前途もまがいなく、幸せだ。
了
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