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第14話
「……っ!!」
荒い息を繰り返す青を、乱暴に押し倒し上に股がる。虎牙は、舌舐りをして、上着を放り投げた。
上目遣いに青が怯えた顔を見せる。
「それ、わざとやってんの?」
そう耳元で囁くと、青の体がびくりと跳ね上がる。
「ち、ち…が……っ!」
涙が滲んで、視界も疎かになる。
紅潮した頬に、熱い吐息。
言うことの効かない体。
いやだ。
いやだ。
いやだ。
「いつもさ、面白くなかったんだよね。竜崎組のせいで、うちの白虎組が二番手三番手に甘んじてるの。」
虎牙は、青の白い喉元に噛みつく。
「ぃっ……!!」
「痛い?ははっ!そんななっても痛みは感じるんだ。さぁて、竜崎の坊っちゃんが、白虎の愛人になったって聞いたら、竜崎の親父さん、どうするんだろうな?」
薄い胸に顔を埋めて虎牙は、ティシャツの上から青の小さな突起物を食んだ。
「や……っ!」
こんなのは、いやだ。
誰か、誰か、誰か!
「へぇ、感度良好じゃん。んじゃ、こっちは?」
虎牙の手がするりと下へ伸びる。
屹立しかけた青のものを、やんわりと撫でる。
「屹ってんじゃん。」
心底楽しそうに撫で上げると、ベルトに手をかけズボンを脱がせる。
青は、無論暴れて抵抗したがなんせ、発情中の融通の効かない体は、あっさりとその動きを封じられる。
「いい思いさせてやるからさ。」
ひんやりとした廃工場に、二人の熱が響いた。
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