4 / 32

第4話

『秘密をばらされたくなければ、今日の放課後機器室へ来てほしい』  翌日、2通目の手紙を手にして、秀は激しく動揺した。 (本当に、単なるいたずら!? でも、靖との仲がばらされたら……!)  もう、この学校にはいられない。  靖とも、引き裂かれてしまう。  放課後までたっぷり悩んで苦しみ、秀はひとまず放課後に機器室へ向かった。  こんな手の込んだいたずらをするのは、誰なのか。  本当に、僕と靖が付き合ってるって秘密を、知っているのか。  これらを知るためにも、勇気を振り絞った。

ともだちにシェアしよう!