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第5話
機器室は、今はもう使われていない教室だ。
埃を被った旧式のパソコンが、ずらりと並んで眠っている。
そんな中、夕日を背にして立つ人影に、秀は息を呑んだ。
「大原くん!?」
同じクラスの、大原 祐太朗(おおはら ゆうたろう)の姿がそこにはあった。
大柄だが物静かで、人を脅すような性格ではないと思っていたのに!?
「来たか、戸川」
手紙は読んだな、と祐太朗は念を押してきた。
「う、うん」
「じゃあ、次はこれを読んでくれ」
祐太朗の手には、前回と同じ白い封書がある。
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