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第4話
走りに走って、校庭の端までやって来た寿。
到着するや否や、地に這いつくばって雑草を丹念に調べ始めた。
何から何まで、解からないことだらけだ。
そこで光一は、寿と同じようにしゃがみ込むと雑草をいじりながら今一度話しかけた。
「何かあったのか? こんなに急いで校庭までやってきて。その上、雑草を調べるなんてよ」
寿は光一が自分を追って来た事に気づいていたし、おざなりな返事をしてしまった事に罪悪感も抱いていたので、今度はきちんと説明を始めた。
ただ、その眼は雑草から離さず、手を休めることもなくだが。
「四つ葉のクローバーを探しているんだ」
「四つ葉のクローバー?」
他クラスのワルに言いつけられたのか、と問うと、そうではないと言う寿。
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