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第21話
光一が動くたびに、ぐちゅりくちゅりと音が鳴る。
「あ! ぃやぁ、んぁ。あっ、あぁん!」
「悦い声で啼くじゃねえか」
光一は、夢中で腰をやっていた。
クラスで一番目立たない、それでいて気になっていた少年、前園。
俺は今、そんな前園の誰も見たことのない姿を拝んでるんだ。
(大林だって、こんな前園は知らねぇだろうよ)
いや、今の前園は、大林のことも四つ葉のこともすっかり忘れているに違いない。
寿の手はしっかりと光一の背に回され、爪を立てている。
腰を浮かせ、自ら光一を受け入れ貪っているのだ。
「ははっ。お前、エロイなぁ寿!」
「うっ、く。友利、くん……ッ!」
「何だよ、光一、って呼べよ」
「こ、光一……ぃ!」
その言葉に、光一は弾けた。
勢いよく、寿の内に射精した。
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