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【番外編】心飢えて
※こちらの作品は『心なんていらない』及びエクレア文庫様より配信中の作品『竜の御手付き』より、序盤部分を竜紅人視点で描いた作品になります。
知られてはならないと思った。
隠し通さなければならないと、思った。
幼い頃から見てきた愛し子の、自分の見る目が変わってしまうことを想像するだけで、耐えられそうになかった。
純粋に慕ってくれている愛し子の笑顔を見ながら、自身の心の奥底に潜む情欲を殺す。
殺して耐えて。
飢 えて。
飢 えて。
心を掻き毟って。
慟哭の様な咆哮を上げた先にあったのは、『光』の塊だった。
『光』はやがて形を取る。
それは。
求めて欲しくて止まなかった、彼の姿によく似た欠片。
──ああ自分は。
『生み出す』禁忌を犯してしまうほど、欲しくて欲しくて、ならなかったのだ。
***
日は既に傾いたあとなのだろう。空には西日の残韻があった。未だに空を鮮やかに彩るたなびく雲は、やがて蒼然とした暮色へと包まれいく。
頬に当たる風は、僅かながらに湿り気を帯びた夜気が含まれていた。季節は初春を迎えていたが、日が落ちれば途端に肌寒くなる。これからだんだんとまた、冷たい風が吹いてくるのだろう。
だがこの紅麗 という街は、春先の寒さを吹き飛ばしてしまうような人の熱さがあり、また夜の静けさとは無縁の街だ。
これからが賑わう時間帯に入る紅麗の街の大通りは、店の売り子達の声が飛び交っていた。美味しそうな香りが漂ってくる屋台や、酒を出す屋台、春画や薬などを扱う屋台など、様々な種類の屋台が大通りを占め、粋な声を上げている。
そんな中、竜紅人 はある屋台の前で、その足を止めた。
幾度か通った、装飾品を取り扱う屋台だ。
何かに耐える様に、奥歯を噛み締める。
竜紅人の視線の先にあるのは、髪を結う綾紐だった。
(……ああ)
濃淡のある藍紫色の花片の装飾が、とてもよく似合いそうだと思った。
それは神桜 と呼ばれるもの。
神桜は城の中庭にある藤色に近い色をした桜で、春の出会いと別れの季節と、秋の衰退と次の世代の為の季節に、咲き誇る。
また神桜は月映えに彩られて咲く際に、甘い芳香を放つのだ。故に神桜を『神彩 の香桜 』と呼ぶ者もいる。
(香彩 ……あいつの名前の由来になった、綾紐か)
この神桜の綾紐を贈って。
しっかりと髪を結って括り付けてやって。
己の方へ振り返る際の綾紐と、その綺麗な春宵に咲く華のような淡い藤色の髪の、揺れる様を見てみたい。
もしもこの綾紐を贈ったら、どんな顔をするのだろうか。
やはり困惑するのだろうか。
身に付ける物など今まで贈ったことがないのだから、いきなりこんなものを贈ってしまっては、やはり困惑するだろう。
(……それでも)
自分が選んだ物を身に付けて欲しいという気持ちは、日に日に膨らんでいく。
(……贈った綾紐を括ってやって、手櫛であの綺麗な髪を愛でて、それから……)
解 いて。
背中へと滑り落ちる髪に顔を埋 めて、掻き分けながらやがて現れる首筋に、接吻 を落としてみたい。
(……あいつはどんな声を上げるんだろうか)
今にも消えそうな、甘ったるくも切ない声を、必死に押し殺す様を想像して、腰の辺りが甘く疼く。
大きな息を、竜紅人はついた。
隠して心を殺さなければいけない想いだというのに。
ふとした拍子にそれは、心の中から溢れ出して、全身へと広がっていく。
相手は乳飲み子の頃から、自分が育てたようなものだった。実の父親が仕事で忙しい間、色々と面倒を見てきた。
純粋に慕われて、向けられる無垢な笑顔が、たまらなく辛いのだと感じるようになったのは、果たしていつからだっただろう。
心を殺して。
想いを隠さなければ。
育て子に抱 いているものが、劣情なのだと、知られるわけにはいかないのだ。
(……あの笑顔が)
自分に向けられなくなると思うだけで。
苦しくてたまらない。
乱暴に伽羅色の髪を掻き上げて、忌々しげに神桜の綾紐を見遣りながら、幾度目かの大きな息をついた、その時だった。
「あっ……」
あまりにも想い過ぎて、幻聴まで聞こえるようになってしまったのだろうか。
愛し子の声が聞こえたような気がして、竜紅人は声の方へと振り向いた。
大通りの喧騒の中に彼はいた。
そのあまりにも無防備な姿に、目眩がする。
日の傾いた繁華街は、今の時間から人が多くなり、活発に賑わう。中には酒に酔った者や、よからぬことを考えて歩いている者もいるかもしれない。
そういった者に絡まれでもしたらと思うと、心配でたまらないのだ。
「……こんな時間にこんな所で、何やってんだお前は。危ねぇだろうが」
竜紅人の言葉に、むっとした表情を見せる少年の名前を、香彩といった。
「仕事のお使いの帰りなんだけどなぁ。竜紅人こそこんなところで何やってるの?」
ぐっ、と竜紅人が言葉に詰まる。
まさか言えないだろう。
目の前にいる愛し子に、あの綾紐を贈って。
贈った神桜の綾紐を解いて、髪を掻き分けた先に現れる首筋に、唇痕を残してみたいのだと思っていた、などと。
「……監査の帰りだ」
「へぇ、そうなんだ。装飾品見てるように見えたけど、気のせい?」
再び竜紅人が、ぐっと詰まる。
こいつはわざとなのだろうか。いま現れたふりをして、実は自分のことを見ていたのではないだろうか。
竜紅人はそんなことを思いながらも、いい機会じゃないかと思い直すことにした。
この場所に香彩が現れたのも、きっと何かの縁だ。
「……似合うなって思って、見てたんだ」
想像をしてしまう。
自分の贈った綾紐から流れる、香彩の綺麗な髪を。
竜紅人は柔らかで優しい笑みを浮かべて、神桜の綾紐を手に取った。
「──お前に」
「……え」
その顔は……何だ?
一体何に憂れている?
やはり突然過ぎたのだろうか。
そう思いながらも竜紅人は、神桜の綾紐を、高く結われた香彩の綾紐に重ねるようにして括り付ける。
あいつが自分の腕の中にいる。
思わずこの腕を、華奢な身体に、背中に回して、閉じ込めてみたくなる衝動に駆られる。
香彩が、ぎゅっと目を閉じているのも、違う方へ捉えてしまいそうだ。竜紅人は見ない振りをして、店主と、声を上げる。
「これを、貰おう」
「ちょ……」
名残惜しくも香彩から離れて、竜紅人は装飾屋台の店主に支払いを済ます。
香彩の顔を見れば、やはり戸惑いだろうか。いつもよりも元気がなさそうに見えた。
だが香彩がほんの少し動く度に、神桜の綾紐の飾り房が揺れる。
(……ああ、よく似合ってる)
竜紅人は、くすりと笑い、香彩の頭に手を置いた。
「ほら……神桜の濃淡のある藍紫色が……お前の春宵の華のような藤色の髪に、よく似合ってる」
香彩が驚いた顔をする。
時折ちらつく憂いの翳りに、やはりまだ時期尚早だったのだと思った。
だが今の機会を失えば、いつ贈れたのか分からない。どう思われていてもいい。身に付けなくてもいい。ただ自分が贈った物を持ってて欲しいと思う自分は、相当どうかしているという自覚はある。
竜紅人は小さく息をつく。
こんな表情のまま、香彩を帰したくない。そして今から活気時になる紅麗に、香彩をひとりでいさせたくないと思った。
「……なぁ香彩。お前、今からまだ時間あるか? もしあるんだったら、屋台で飯食って行かね?」
香彩が更に驚いた顔をした。
もしかしてこれも失敗だったのだろうか。
竜紅人が思った、その時だった。
ふわりと。
幸せそうな笑みを浮かべて、こくりと頷く香彩に、竜紅人は息を呑む。
僅かに憂いの色を見せるその瞳に、思わず抱き締めたくなる衝動を、なんとか抑える。
その代わりに、竜紅人は香彩の手を取った。
「……じゃあ行くか。人多いし、逸《はぐ》れるなよ」
「ちょ……逸れないよ! 子供じゃないんだから」
そう文句を言いながらも、握り返してくる細い手に、嫌われているわけではないのだと、竜紅人はほっと胸をなでおろしたのだ。
***
いつの間に部屋に戻ってきたのだろうかと、竜紅人は思った。
僅かに目を開ければ、見慣れた天井が見える。だがそれはどこか、ぼぅとして見えていた。それでもここが自分の部屋だと分かったのは、長年使い続けてきた慣れと、匂いだろうか。
起き上がろうとして違和感に気付く。
頭を上げようとしても動かなかった。
視界と頭の中が、ぼぅとしていて、今自分が起きているのか、それとも寝ているのかも判別が付かない。
意識はあるのに、それが果たして現実なのか夢なのかも分からなかった。
(──ああ、きっと夢だ……)
しかも厄介な自身の欲望と願望が、一度に襲ってきたかのような、残酷であり得ない夢だ。
苦しげな吐息を、柔らかそうな唇から漏らしながら、聞こえてくるのは、香彩の艶やかに喘ぐ声。
竜紅人の上を跨ぎ、陰茎の根元を掴んで、香彩自身の後蕾に擦り付ける様は、まさに絶景であり、決して叶うことのない悪夢だ。
つぷっ、と。
きっとほんの少ししか慣らしていない後蕾に、竜紅人の雄の先端が呑み込まれる。
途端に聞こえてくるのは、快楽とはほど遠い苦痛に満ちた声。
今ほど動かない身体や、夢現を漂う意識を恨んだことはなかった。
今すぐにでも起き上がって、無理矢理にでも抜いて、きっと少し裂けてしまっただろう、後孔とその中の傷を綺麗に治してやりたいと思った。
そして指と舌を使って、思う存分に啼かせて、ぐずぐずに蕩けるまで、後蕾を解してやりたいと思った。
快楽に溶けた香彩の艶声は、一体どれほど甘いのか。
思い描くだけで今の香彩の姿も相俟って、竜紅人の雄からとろりと先走りのものが香彩の中で零れる。
それが滑りを良くしたのか。
奥まで咥え込んだ香彩の声に、艶やかな甘さが混ざる。
その淫声だけで、更に己の肉棒から溢れる先走りのもの。神気を含んだそれは、人の身には強い媚薬の効果があるはずだ。
それがようやく効いてきたのか、香彩はぎこちなく腰を動かし始める。
慣れないその動き。
(……慣れてちゃ、困るんだけどな……)
もしも香彩がこういったことに慣れていたとすれば、自分はきっと嫉妬でどうにかなってしまう。
香彩の腰の動きが変わった。
後蕾の浅い所から腹側へと、腰を引き上げは止まることを繰り返す。
それは竜紅人の男根の、雁の張った膨らんだ部分が、胎内 の凝りとした部分に当たるのを避けようとしながらも、当たってしまって堪えているような動きだった。
ああ、焦れったい。
今すぐにでも、その折れそうな白い腰を掴んで最奥まで突き上げたい。
そう思って腰を使えば、今までびくともしなかった自身の腰が動いた。
欲望のままに、ずんっと、腹の最奥まで突き入れれば、
「──……っ、やぁ……っ!」
甘い香彩の喘ぎ声が聞こえて、律動の速度が増す。
多分弱いのだろう、胎内 の凝りとした部分を潰すようにして、最奥に向かって抉るように突く。
「……っあ、やっ……ん、そこ……っ」
感じるのか胎内 が、ぎゅっと竜紅人の雄を締め上げる。
気持ちいい。
(……どうせ夢だ。このまま……)
このまま感じるがままに。
「──っっっっ!!」
やがて香彩が達する。
きゅうきゅうと締め上げる胎内 のあまりの気持ち良さに、竜紅人は一番最奥に己の劣情を流し込んだのだ。
胎内 に神気の塊でもある精を、これでもかというほど注ぐ。
腰を使って幾度か軽く突き上げれば、胎内 に出された刺激で更に軽く達した香彩が、びくりと身体を震わせた。
きゅうと絞っては蠕動し、奥へと引き込もうとする胎内 の動きが、まるで手淫を受けているようで堪らない。
すぐに硬さを取り戻した己の雄で、奥を突きながら身を起こそうとした。
ああ、身体が動く。
先程、動かしたくても動かなかった身体が嘘のようだ。
(……これなら……)
あの括れた柔い細腰を掴んで、思い切り突き上げることが出来る。
そう思うと止まらなかった。
「──!」
腰を掴むとびくりと反応を示す。
香彩と視線が合う。
「あ……あ……」
驚愕の表情で、かたかたと身を震わせる香彩を見遣りながらも、腰に触れた時に感じた、吸い付くような肌に竜紅人は興奮を隠し切れなかった。
「……ごめ……ごめんなさ……」
一言も話さない竜紅人に対して、言葉を詰まらせながらも香彩が言う。その綺麗な深翠の瞳から、涙を溢れさせる香彩を見て、慈愛と嗜虐の入り交じったような、複雑な感情が竜紅人の心を占めていた。
その心のままに。
竜紅人は香彩の細くしなやかな腰を強く掴み直して、思い切り突き上げた。
「──や、あぁぁぁっっ!」
耳触りの良い濡れた艶声が上がる。
腹側の一番弱い部分を潰すように、奥へ向かって擦り上げ突くと、逃がさないとばかりに胎内 の締め付けが強くなる。
充分にそれを堪能した後、竜紅人は香彩を抱えるようにして身を起こした。
「あ……あ……」
快楽に犯されながらも戸惑う表情を見せる香彩の目蓋に、竜紅人は泣くなと言わんばかりの接吻 を落とす。
そして先程まで、淫らな艶声を上げ、まだ少し息の整わない色付いた唇に、そっと自身の唇を寄せた。
互いの息が、唇に感じるその距離で。
「……好きだ……ずっと、お前が……」
好きだった。
「……ずっと、こうしたかった……かさい……っ!」
触れるだけの接吻 を交わして、そっと離れれば、吐息混じりの声で香彩が言うのだ。
僕もずっと貴方が好きだった、と。
お互いの蕩けるような視線に、微笑み、くすりと笑い合う。
一頻り抱きしめ合って。
体温を、存在を、確かめ合うかのように抱きしめ合って……そして。
「──っ!」
竜紅人は飛び起きた。
途端に襲い来る目眩に頭を抱える。
視界が回る気持ち悪さに、目を閉じて耐えた。
一体自分はどうしてしまったのか。
(……昨日は久々にあいつと飲んで……)
ここまで香彩に支えて貰って帰ってきたことは、何となく覚えていた。
飲み過ぎたわけではないと思う。
だがもしかしたら、香彩にずっと贈ろうと思っていた神桜の綾紐を贈れたこと。そして久々に紅麗の屋台で、一緒に酒を飲めたことが嬉しくて、知らず知らずの内に杯が進んでしまったのか。
(……いま何刻だ……? あいつは……?)
じっとしていると少しずつ目眩が消えていく。だが目を開けると部屋の明るさが沁みるように、じんと傷んだ。
僅かな視界を頼りに、竜紅人は手探りで隣を探る。
そこにあるのは、ひやりとした寝台の敷包布のみ。
「……っ」
そこで竜紅人はようやく気付く。
初めからそこには誰もいなかった。
いるはずもなかった。
だってあれは。
あの幸せな接吻 は。
(……夢だ)
自分は先程まで夢を見ていたのだ。
「……は」
竜紅人は自分自身を嘲け嗤うように、吐息混じりの声を上げた。
何という夢を見てしまったのだろう。
確かに自分は乳飲み子の時から育ててきた愛し子に対して、劣情を抱いていた。だが鮮明な香彩との情事の夢を見てしまったことで、それは現実味を増して後悔が先に立った。
それに夢とは思えない程の目合《まぐあい》と、想いが通じ合ったあの幸福。
全てが自分の願望を現した夢だったのだ。
「……厳しい夢、だ……!」
思い出される夢の内容に、片手で額を押さえて天を仰ぐ。
自身を包み込んだ胎内 の温かさや、甘く啼く声。
夢にしてはあまりにも現実感がありすぎて、夢だと信じられなかった。
信じたくなかった。
「……かさい……!」
だが決して知られてはならない想いだったはずだ。
幼い頃から見てきた彼の、自分の見る目が変わってしまうことを想像するだけで、耐えられそうになかった。
だから純粋に慕ってくれている彼の笑顔を見ながら、自身の心の奥底に潜む情欲を、執着心を、独占欲を、殺す道を選んだというのに。
──や、あぁぁぁっっ!
艶かしい声で啼く香彩の、甘い声色を思い出して、竜紅人は頭を振る。
再び目眩を感じながらも、心内で質が悪いと自身を嗤った。感情を抑えれば抑えるほど、心を殺せば殺すほど、端から少しずつ崩れて行きそうだ。
荒々しくため息をついて、心を落ち着かせる為に大きく息を吸う。
ふと香るのは、とても甘いもの。
香りを頭が認識した途端、ぞくりとしたものが背を駆け上がった。
「この……香り」
すん、と竜紅人は再び香りを嗅ぐ。
間違いない。
この香りは。
「……神桜の香……」
それはあまりにも蠱惑的な、甘い残香だった。
昨日贈った神桜の綾紐は、流石は紅麗の装飾品だけあって、髪紐としての用途だけではなく、艶な用途も存在する。
神桜の装飾は、付けている者の体温に反応し、昂れば昂るほど、その香りは匂い立つのだ。
どうしてこの香りが、この部屋に残っているのだろう。
紅麗から私室へ戻ってきたのは、日も変わろうかという時刻だった。そして今は日も昇り、外も明るい。
結構な刻が経っているのは間違いなかった。
(……酔った俺をここへ運んだだけで)
ここまで香るものなのか。
(……まさか、な)
夢だと信じたくなかった反面、夢であってよかったと思う自分がいる。
真竜の『匂い付け』だけをしてしまったとすれば『人』は、真竜によってその存在を縛られてしまう。
夢であるからこそ自分は思う存分、胎内に劣情を吐き出したのだから。
だがこの希望的な観測はすぐに破られることになる。
上司から寝坊した罰として塵集めを命じられ、第六層目にある湯殿の塵を回収して渡廊に出た刹那。
僅かに感じた自身の神気の鱗片を、追うように視線を向ければ。
そこにいたのは驚きと戸惑いと、そして何かを隠しているかのような表情をした愛し子。
幼い時に悪戯をして隠していた時と何ら変わりのないそれに、竜紅人はひっそりと笑みを浮かべたのだ。
『心を飢えて』 完
『竜の御手付き~蒼竜は愛し子への愛に溺れる~』に続く
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