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第2話
少年の顔が、近づいてくる。
伸は大きく顔を背け、キスを拒んだ。
逃げようとあがき、ベッドから這い出そうと後ろを向いた。
が、それがいけなかった。
伸は腰を掴まれ、ベッドに伏せられてしまったのだ。
「ヤだ! やめてぇ!」
「運動らしくなってきたじゃねぇか」
伸の尻頬を、冷たい手が撫でる。
「挿れるぜ。いいな?」
「ダメぇ! ヤだあぁ!」
これだけ大声を出しているのに、1階で寝ている両親には聞こえないらしい。
少年の先端が、浅い所に挿入った。
「いやッ! いやだぁ!」
「もう遅いよ」
そのまま少年のペニスが、伸の内へ押し入って来た。
慣らしもしないで、ローションも使わないで、いきなり挿れるなんて!
「痛い! 痛い、いた……」
痛くない。
少年の分身は、ぬるりと何の障害もなく伸の体内に呑み込まれた。
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