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第6話

(何で、こんなことに)  伸は、少年の腕枕でその胸に抱かれていた。  深夜、他人の家に忍び込み、家人を犯して。  それでも堂々とベッドで寝ている、この少年は一体? 「ね、お前の名前、なんていうの?」  そして、いけしゃあしゃあとこんなことを尋ねてくるのだ。 「……高津 伸」 「伸、かぁ。いい名前だな」 「そういう君は、誰なんだよ」 「俺? 桐 隼人(きり はやと)。只今、訳あって生霊中」

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