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第12話

 教師が軽く咳をしたので、二人の会話はそこで終わった。  だが伸の言葉は隼人の心を揺さぶったらしく、昼休みも化けて(?)出た。 「ななな、さっきのもう一回言ってくれねえか?」 「さっきの、って?」  今は屋上に居るので、気兼ねなく声が出せる。  隼人は、もう嬉しくて仕方ないといった風で、笑みを浮かべていた。 「俺のこと、馬鹿じゃない、って」 「だから、バイクの操作ってすごく難しそうじゃん」 「うんうん」 「それを難なくできるんだから、隼人は馬鹿なんかじゃない、ってこと」

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