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第16話
「もう、いいだろ! 速くイッてよ!」
「あん? 欲しいの? 俺の精液」
「ち、違ッ」
「じゃあ、ご期待に応えて」
大量に注ぎ込まれてくる、隼人の体液。
「ぅあ! あぁああ!」
ひんやりとした感触が、体いっぱいに広がってゆく。
がくりと脱力した伸の身体を、隼人が慌てて抱き留めた。
「はぁ……はぁ……うぅ……」
「悦かったぜぇ、伸」
貯水タンクの影の中、冷たい隼人の身体に包まれて、伸は荒い息を整えた。
体の火照りがおさまるまで、ぐったりと横になっていた。
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