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第5話
圭は上衣をたくしあげて、その白いお腹を晒した。
小さなヘソさえ可愛く、隼はそっと指先を当てた。
「くすぐったい」
身をよじる圭。
ダメだろ、と隼は声を潜めた。
「痛がらなきゃ、ダメじゃん」
「あ、そうか。痛い。隼先生、そこは痛いんです」
ふむ、と隼は頷いた。
「ここは、どうですか」
隼の手はヘソから上に伸び、脇腹を撫でさすった。
「んッ。ぅん、ん。痛いです……」
くすぐったくて仕方がないが、自分は病人なのだ。
圭は我慢して、痛そうな声を絞り出した。
喘ぐような響きが、色気をかもす。
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