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第7話

「……」  喉の奥で笑っていた圭が大人しくなってしまったので、隼はその顔をうかがってみた。  何て事だ。  唇をうっすら開いて、はぁはぁと口で呼吸しているではないか!   ほんのり赤く染まった頬が、やたら色っぽい。  慌てて隼は、圭に声をかけた。 「ここは痛くないですか!?」 「ん……。痛い、です……」  喋らせるんじゃなかった、と隼は焦った。  艶のあるその声に、すっかり隼は興奮してきた。  恐る恐る、指先で小さな桃色に触れてみる。  くるりと転がすと、圭はびくりと身を震わせた。 「ぁんッ!」 「いッ痛いんですね!?」 「あぁ、ん。先生、痛い……んぅッ!」  息を荒げる圭の様子は、悶える女にそっくりだ。  もしかして気持ちいいのか、と隼は息を呑んだ。  馬鹿な。  こいつは男で、そんでもってまだまだガキで、立派なオトナの俺の相手になんかなるもんか。  確かめてやる、と隼はさらに圭を弄り始めた。

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