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第28話
返答に詰まった隼は、圭に軽くキスをした。
「じゃあ、俺にうつしてさっさと元気になっちまえ」
「風邪のバイキンをやっつけるものを、体の中に入れてもらえると治るかも」
その治療なら大歓迎、と隼は今度は深く口づけた。
圭の腕が、首にまわされる。
本格的な治療に専念するために、隼はベッドに上がった。
ヴィン・ブルレの香りに、圭の吐息が混ざり、寝室は甘い匂いでいっぱいになった。
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