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第98 陽光の中 14 ※

「ギガイ様、まって!待って下さい、今は待って!」 まだイッたばかりの身体は敏感過ぎて、たったそれだけでもグズグズに崩れてしまいそうなのだ。差し込まれてしまった指がこのまま熟れた粘膜を嬲り始めたらどうしたら良いのか…。期待なのか恐れなのか分からないヒクつきが窄みを収縮させる。 「柔らかく熟れているうちに慣らさなければ、いつまで経っても辛いままだぞ」 解れずに硬さを保ったまま割開かれる痛みは経験として知っている。でも快感に翻弄され続ける苦しさだってすでにレフラは身をもって、この主に教え込まされているのだから。少しだけでも休ませて欲しいとレフラは必死に訴えた。 「頑張ります!ちゃんと、頑張り、ます!だから、まってぇぇ!!」 「頑張るのなら、このまま受け入れろ」 目も声も、纏う雰囲気も触れる手も。どこにも怒りなんて含まれていなくて、優しさが溢れているのに与えられる行為だけはひどく意地悪なこの主へ、どうやって温情を縋れば良いのかが分からない。 レフラにとっては泣いて縋るような淫虐もギガイの中では戯れ程度の事なのか、それとも別な意図があっての事なのか。今日もまたレフラの懇願はのらりくらりと躱されてしまうのだから、くしゃりとレフラは顔を歪めた。 1本だけ宛がわれていた指が恐れていた通り出し入れされた。それを歓喜するように甘く中の内壁は波打って、もっともっとと強請りながら淫液をさらに溢れさせる。急激にもたらされる身体の変化は、いつだってレフラの心を置いていく。 怯える心と歓喜する身体の乖離(かいり)に、まるで自分が自分でなくなるような気がしていて、レフラは怖いと自分の身体をかき抱いた。 「っやぁ…おかしく、なる…やだぁ、怖いです…何で、違う…身体が、変です…こわっ、い……ギガ、イ様、こわいぃ…」 「大丈夫だから感じていろ。私を受け入れて、上手く解れてきただけだ。良い子だ」 「ひぁっ、あぁぁ!!」 言葉と共にレフラの身体がすくい上げられ、背後から包み込むように抱きしめられる。含まされたままだった指が体内で強く内壁を抉ってしまい、レフラが目を大きく見開いた。それでも自分が自分でなくなって、今にも見失ってしまいそうな身体を繋ぎ止めてくれているような強い抱擁は、レフラの心のよすがに成る。 (今は孤独なんかじゃないんだ…) 怖いと告げる事も許してもらえて、怯える自分を慰めてくれるギガイの手があるのだと気が付けば、与えられる快感の強さに強張るだけだった心がホッと解けていくようだった。

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