327 / 382

第124 掛け替えのない×× 2 ※

唇で首筋をはむはむし、触れた耳朶をパクッと咥える。 ピクッと一瞬感じた反応に、嬉しくなって、またはむはむとギガイの耳殻へ辿っていく。 夢なはずなのに、日頃ギガイがするように、舌を使うことは恥ずかしい。それでも唇や、すり寄せた身体でギガイをいっぱい感じられて、満足したレフラは身体を離した。 「えへへっ」 恥ずかしくて、照れ笑いをすれば、近距離でギガイの視線と絡まり合う。 「もう、良いのか?」 そう言って、伸ばされた手がレフラの唇をムニムニと刺激した。 「……えっ、あれ? えっ、ゆめ、じゃない……?」 「そうだな」 面白そうにレフラを見つめながらも、その目の奥には、間違いなく欲情の色が見て取れる。 「熱烈な誘いだ、乗ることにしよう」 「えっ、ええっ!? 誘ったつもりでは、ないんです! 夢だと、思ってたんです!」 「ほう、では夢でも、私を誘惑してくれていた、ということか」 「ち、違います! 本当に誘惑したつもりはないんです!」 「そうか、お前にその気がないのなら、触れるのは止めた方が良いか?」 唇を啄みながら、背中を指先が降りていく。だけど腰の窪みに辿り着いたその指は、それ以上進む様子もなく、そこをずっと刺激するだけだった。 もう少し指が進むだけで、双丘の隙間になって、その奥にはいつも散々弄られる窄みが、息衝いているのだ。 弱々しい快感を与える腰の窪みと、いつもの記憶から、どうしても身体は勝手に期待をしてしまう。 服の中で、ヒクッと茎が固くなって立ち上がってしまったのを、レフラは感じて赤くなった。 「どうする?」 近距離で見つめ合ったギガイが、柔らかな目で聞いてくる。レフラは少し伸び上がって、その唇にキスをした。 「ふっぁっ」 その弾みで茎がギガイの腹筋に当たってしまい、思わず吐息が漏れてしまう。日頃ギガイに抱かれている時に、上がるような声なのだ。 誘っているようなつもりはない、と言いながら、1人だけさっさと興奮し始めている状況が、レフラにはあまりに居たたまれなかった。 ますます恥ずかしくなって、慌てて身体を引いて逃れようとする。だけどそんなレフラを見越していたのか、それとも持ち前の運動神経の良さなのか、ギガイがサッとレフラの腕を捕らえてしまって逃げられなかった。 「これで煽られるな、という方がムリがあるぞ」 掌全体を使うように、柔らかくレフラの茎を揉んでいく。 「ふ……ぅあ……っふぅ、ぁ……」 与えられるキスもまた、早急さも深さも、荒さもなく。柔らかく唇と時折口腔内を刺激しては、舌を数度絡めて解放する。そんな緩く穏やかに与えられる愛撫に、火を付けられた身体は、それ以上の快感を求めだしていた。 腕を捕らえていた手を離して、レフラのズボンの紐をギガイが緩める。そのまま腰の窪みから手を服の中へと差し込んで、双丘の間に指を這わせた。 「っあ……あぅっ……」 期待に濡れて、口を緩めているのだろう。ギガイの指先を、何の抵抗もなく、後ろの穴が咥え込んだ。 チュプチュプと、第1関節だけを浅く出し入れされて、ますます蜜を溢れさせていく。内股にも濡れたような感触がして、プルプルと震えていた。

ともだちにシェアしよう!