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第三章・15

 玄関から廊下、脱衣所まで点々と脱ぎ捨てられてゆく陽の服を拾いながら、衛はため息をつく。  風呂から上がったら、結局髪を乾かすことに時間をとられ、あっという間に0時になる。  そして。 「もう寝る。衛も、一緒に寝てよ」  こうして二人でひとつのベッドに潜りこむ。  そして、陽が風呂上りのさらりとした良い香りの肌を絡ませてくるのだ。 「ふふっ。衛~」  これは、今夜は許してくれるのか、と口づけを交わす。  最初はゆっくりと。  しかしそのうち陽は、大胆に衛の内に侵入する。  細い舌を絡ませ、上顎を舐め上げる。  お返しにと衛が陽の咥内に忍び込み、喉奥まで舌を伸ばしてくすぐると、堪えきれないように柔らかな唇をぐいぐい押し付け、食んでくる。  興の乗ってきたところで、陽の細く形のいい顎を舐め、首筋から耳へ舌を這わせると。 「はい。ここまで~」 「何ッ!?」 「充電完了~~~。もうダメ。眠い。寝……る……」 「おい、陽。おい?」

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