85 / 152
第四章・17
陽の淫靡な姿に衛はごくりと生唾を飲むと、ローションをたっぷり手にひねり出した。
指にからめ、白い双丘の谷間にゆっくりと挿れる。
ぐち、ぐちりと動かすと、甘い悲鳴が上がった。
「ん、あぁッ! や、いやッ! 早く。早く、衛!」
お願い、来て。
早く衛のを挿れて、とはしたなくねだってくる陽が愛おしい。
そんな彼の赤く染まった耳に顔を近づけ、衛は囁いた。
「スキンはどうする。着けるか?」
先ほど、一度内に放っている。
これ以上体内に出すのは苦しいかという心配と、生で出してはあげないぞという意地悪と。
二つの心で、衛は陽にそう問うた。
「バカ……ッ。衛のッ、バカぁッ!」
ともだちにシェアしよう!