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第七章・7
「あっ、……ん、ぁ。は、ぁあ、んぁあ……っ」
陽の甘い声が耳元で小さく響くたびに、衛のものは硬く大きく育っていく。
「ヤだ、もう。そんなに大きくすると、挿入んないじゃん」
「すまん。こればっかりは、どうしようもない」
それより大丈夫か、と衛は陽を気遣った。
前戯もなしに無理に挿れると、裂けてしまうのでは?
「んんッ。だい、じょぶ。準備……してきた、から、ぁッん!」
ぐッ、っと大きく沈み、陽は仰け反った。
あぁ、衛。
大好きだ。
やっぱり、大好き。
こんな時まで、僕をいたわってくれる。
体の中ではぎちぎちに勃ちあがっているのに、もしここで僕がイヤだと言えば、衛は必ず途中でもやめてくれるだろう。
「あッ、あッ、衛……ッ」
「全部、挿入ったぞ」
衛の声に、陽は軽く閉じていた眼を開き、にぃっと笑った。
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