138 / 152
第五章・6
「俺の方こそ、すまなかった」
二人で寄り添い、キスをした。
長く、熱く、のぼせあがるような深いキスを。
ゆっくり顔を離すと、陽がいたずらっぽい眼をして衛をバスタブの背に押し付けた。
自分はそこに向かい合わせて馬乗りになり、湯の浮力に逆らいながら静かに腰を沈め始めた。
「おい?」
「衛はお疲れ様のオジサンだから、今夜は僕がサービスしてあげる」
ゆっくりと、陽の体内に衛が挿入り込んでゆく。
少しずつ、少しずつ衛を受け入れながら陽は首を逸らせ、背を弓なりにしならせ、洗い髪を散らして悶えた。
時間をかけて挿れるたび内壁が擦れて粘つき、快感が走る。
ぞくりと震えて、声が漏れる。
ともだちにシェアしよう!