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第五章・6

「俺の方こそ、すまなかった」  二人で寄り添い、キスをした。  長く、熱く、のぼせあがるような深いキスを。  ゆっくり顔を離すと、陽がいたずらっぽい眼をして衛をバスタブの背に押し付けた。  自分はそこに向かい合わせて馬乗りになり、湯の浮力に逆らいながら静かに腰を沈め始めた。 「おい?」 「衛はお疲れ様のオジサンだから、今夜は僕がサービスしてあげる」  ゆっくりと、陽の体内に衛が挿入り込んでゆく。  少しずつ、少しずつ衛を受け入れながら陽は首を逸らせ、背を弓なりにしならせ、洗い髪を散らして悶えた。  時間をかけて挿れるたび内壁が擦れて粘つき、快感が走る。  ぞくりと震えて、声が漏れる。

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