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第七章・11

 いつまでもゆったりと陽のサービスに酔っていたいところだったが、さすがに湯あたりしてはまずい。  衛は攻めに転じることにした。 「ほら、動くぞ」 「あぁッ! バカぁ。駄目ったら、ダメ……ぇ、ぁ、ぁあ……」  ぐうッと衛が腰をやると、陽は背に爪を立ててきた。  その痛みすら、甘い快感だ。 「あぁ、いかん。のぼせそうだ」  それは、湯や蒸気以外のせいに決まっている。  陽の可愛い奉仕に、バスルームに響く悦い啼き声に、衛はすっかり熱くなっていた。

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