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具合悪い?

 出来上がった夕飯を向かい合わせになって食べる俺たち。 カレーは甘口と中辛を混ぜているから、ほどよいスパイスの辛さが口に広がる。 イチャイチャしながら作った唐揚げも小麦粉と片栗粉のブレンドで水の代わりに炭酸だから、衣はカリカリで中はジューシー。 文句なく美味しい。 まぁ、このレシピは俺が教えたんだけど。 「なぁ、ユタカ……?」 恐る恐る呼ぶ声の元を見ると、眉をハの字に下げ、潤んだ瞳で見つめてくるナオちゃん。 「美味しいよ。作ってくれてありがとう」 感謝の気持ちを込めて微笑むと、おんと返事をしてくれた。 でも、ナオちゃんはうつむいたまま身体を震わせている。 「箸止まってるよ。具合悪い?」 心配して言ったら、首を横に大きく振る。 「俺、すごくチーズケーキ楽しみにしてんの。愛情たっぷり込めて作ってくれたんでしょ?」 ふふっと笑うと、小さく震えた声で何かを呟いたナオちゃん。 「……ちゃんと言わな、伝わらんで」 慣れない関西弁で言ったら、ナオちゃんはバッと顔を上げた。 「もう我慢出来へんから、俺を先に食べてぇや!!」 爆発したナオちゃんが俺の横まで来たから、ニヤリと笑う俺。 「よく言えました」 俺は軽々とナオちゃんをお姫様だっこして、鼻歌を歌いながら寝室へと向かっていった。  「背中好きだよね、ナオちゃん」 「ハァ、ハアッ……アッ、アッ」 「背骨をまっすぐ舐められるのはもっと好き」 「あっ、アアッ……」 「感じ過ぎ……そんなに我慢してたんだ」 お互いの気持ちが高まり過ぎて、寝室に着いてすぐに裸になってベッドに飛び込んだナオちゃんと俺。 肩の盛り上がりとしなやかな背中を丁寧に舐める俺に堪らず喘ぐナオちゃん。 やっぱシャワーをしてからにしようとさっきまで抵抗していた影はもう見当たらず、ナオちゃんは薄い唇を大きく開けて荒い息も漏らす。

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