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第六章・7
「んあ! あぁぁあ! あッ、あッ、あぁあん……ッ!」
身体の奥深くで丞を受け止め、准は大きく仰け反った。
大好きな、兄さん。
僕の、兄さん。
千切れるほど、愛しい。
丞は、長く射精していた。
途切れては、また放出される、子種。
眩暈がする。
何も見えない。
真っ白だ。
見えるのは……、准。
可愛い、俺の弟。
初恋の相手。
そしてその恋は、今でもずっと続いている。
狂おしいほど、愛しい。
「准……」
准は、丞は、そのまま意識を失ってしまった。
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