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第十二章・10

「兄さ、丞。もう大丈夫だから、来て……」 「いいのか?」 「優しくしてね」 「当たり前だろ」  准の浅いところで遊ばせていた指を抜き、丞は硬い先端を進めた。 「んッ! んんぅ、う。あぁあ!」  ゆっくりと、最奥まで腰を挿れる。  初めてのような素振りを見せる准に、丞も新鮮な悦びを感じていた。 「准、手を」  その声に、准は丞に向かって腕を伸ばした。  指と指とを絡め、互いの熱を確かめ合った。 「動くよ」 「うん」  ずっ、ずッ、ずずッ、と抜いていくと、准は丞の手に爪を立てた。 「あぁあん! はぁ、はぁ、ふぁあんッ!」  ぎりぎりまで抜いて、勢いをつけ挿れる。  くちゅっ、ぷちゅっ、ぐちゅッ、ぶちゅッ。  抽挿は徐々に速くなり、水音も淫靡に変わる。 「あぁ! はぁ、あッ! あッ、あッ、あんッ!」  准の嬌声も、次第に奔放になって来た。

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