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【5】『お前目が本気だぞ』
あくまで、そう来るのかこの糞野郎め。
回し蹴りしたい。 踵落とし食らわせたい。
爽やかに笑うこの変態の顔面に拳を叩きつけたい。
「椅子」
「スパンキング」
…どこで覚えてくるんだ…
「何?」
「何でもねぇよ」
「スパンキングじゃ嫌?」
「嫌って何が」
「確かに…痛そうだもんなぁ。」
「…おいこら変態。俺は疲れてんだ。余計に疲れさせんな」
春日も男だ。
変態的な猥談や下品な下ネタは大好きだが、自身が対象になるなら話は別だ。
猥褻な言葉を浴びせられると、さすがに嫌悪感が生じる。
「スワッピングは俺が嫌だな……春日だって、パートナー交換だなんて嫌だろ。」
「何をわけの分かんねぇ事を」
…したいことを口にしてるわけではないだろう。
いや、兄崎だしありえるかもしれない。
春日は疲れていた。
兄崎。お前目が本気だぞ。
因みに疲労の為か兄崎の目は完全にイっていた。
「いやぁ、始めてはロマンティックなのが良いなぁ。春日もそうだろ?」
まさか、しりとりスタート時のセックス発言ってセックスしたいというメッセージか?
いやしかし、春日と兄崎は仲の良い友人同士だが、「そういう関係」ではない。
周囲から距離が近すぎるとはよく言われるが、ただの友人だ。
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