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おまけSS コスプレ再び!?【前編】 ★

(ああ、また流されちまった)  脱衣所で腰にタオルを巻きつけながら、玲央はため息をつく。脱衣所とはいえ、ここは自宅ではない――玲央の姿は都内の某ラブホテルにあった。  久しぶりの雅とのデートで、うっかり舞い上がってしまったのが敗因だ。途中でムードが盛り上がり、帰宅するまで辛抱もたず、気づけば誘われるがままにホテルへと入っていたのだった。 (つーか、今になって緊張してきた……)  体を綺麗に洗い流したところで、やることといえば決まっている。ドキドキと高鳴る胸をどうにか落ち着かせようと、深呼吸してから脱衣所を出た。 「あ、玲央さん。ちょうどいいところに」  大きなダブルベッドで寛いでいた雅が顔を上げる。何故だか少し嫌な予感がした。 「ンだよ」 「これ、着てくれませんか?」  差し出してきたのは、透明なビニール袋に包まれた白いTシャツだった。どうしてこんなものを――疑問に思いながらも、開封してよくよく確かめてみれば、 「た、体操着?」  中に入っていたのは体操着――しかも紺色のブルマとセット――だった。 「はい。コスチュームのレンタルがあったので……玲央さんに似合うかなーって」 「ばばばっ、バッカじゃねえの!? ンなもん、誰が着るか!」 「でも」 「ぜってー嫌だかんな! ブルマとかなんだよっ! さすがに無理だろ、無理無理!」  言えば、雅の表情がしゅんと落ち込んだ。 「こういった場所に来ること難しくなっちゃうだろうし、って思ったんですけど……やっぱり駄目?」 「ッ……」  澄んだ瞳で見つめられて、ギクリとしてしまう。  この後輩は自覚があってやっているのだろうか。だとしたら本当に質が悪い。だって、彼に甘えられると、どうにも断れない自分がいるのだから。 「……写真とかに残さないんだったら、いい」  渋々呟いたら、満面の笑みが返ってきたのだった。 「玲央さん、すごい……可愛い」  玲央が体操着に着替えるなり、すぐさま雅がベッドに押し倒してきた。  その表情は情欲に満ちており、獲物を狙う獣のような鋭い眼光をしている。胸に甘い疼きを感じつつも、玲央は顔を伏せて悪態をついた。 「このクソ変態野郎」 「あは、自覚してます」 「なっ」 「わかりますか? 俺、もうこんなに興奮してる」  言いながら雅は、股間を玲央のそれに押し当ててくる。雅のものは硬く昂っていて、擦られれば火傷してしまいそうな熱を感じた。 「あっ、バカ! 擦りつけんな、変態ッ!」 「俺が変態なら、玲央さんだって変態ですよ。すっかり反応しきってるじゃないですか……こんな女の子みたいな恰好させられてるのに」 「ん、このっ……はっ、ぁ……」  太腿をなぞりつつ、流れるような動作で自身の昂ぶりをやんわりと撫でられる。自然と玲央の口から吐息が零れ落ちた。 (いろいろはみ出そうでヤバい……ハズすぎる)  コスチュームは女性用のフリーサイズで作られていて、男の玲央にとっては少し窮屈だ。特にブルマは布がピンと張っていて、はち切れそうなくらいになっている。己のものの形がはっきりとわかってしまうのが恥ずかしく、玲央は身をよじった。 「それとも、むしろこんなプレイの方が興奮したりして」  しかし玲央の心情を気にも留めず、雅は口角を上げて胸元に顔を寄せてくる。赤い舌をちろりと出したかと思えば、服の上からじっとりと舐めあげてきたのだった。 「ちょっ、何して……服っ!」 「だって、どうせなら脱がせたくない」  与えられた刺激にすぐさま反応した胸の尖りを、雅は吸いつくように口に含む。舌先で転がされ、痛いくらいに噛みつかれれば、痺れるような快感が全身を駆け巡っていく。 「くっ、ン……あっ」 「ああ、布地薄いから透けちゃいますね……すごくエッチですよ」  雅の言葉に視線を落とす。白い布地の下に、赤く腫れあがった乳首が存在を示していた。  玲央が動揺を隠せず口をパクつかせているうちに、雅はフッと笑って、もう一方へと顔をうずめる。 「こっちも」 「あっ、は……っ」  ちゅくちゅくと同じように吸いつかれ、濡れそぼった片方の尖りも指で抓られる。硬い布地が擦れて痛みを感じるも、快感にしか思えず、玲央は喜悦の涙を浮かべた。 「ずっと玲央さんのが当たってる。それ、キツいでしょ」 「っ……」  気分はすっかり高揚しきっていて、堪らず雅の顔を見上げた。雅は目を細めて笑う。 「ふふ、すごく欲しそうな顔。本当におねだりするの上手になりましたよね」

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