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第14話

「でも、俺を想って逃げたのは知ってるけど、俺は怒っているんだ。どうして俺を頼ってくれないのか、どうして素直にならないのか……ってね」 「ん……ぐぅっ」  認めてしまったこの瞬間、三年間の平和な時間は呆気なく幕を閉じ、圭太はこれから受けるであろう想像もつかない仕打ちに怯え、震えながら涙を流し続けることしか出来なくなる。 「ごめ……なさ……」 「何が?」 「逃げて……ごめん」 「自分が悪かったってことは分かってるんだね。ならいいよ、許してあげる」  優しげに響く低い声音と、髪を梳いてくる指の動きに、どうにか今の状況からは解放されると思った圭太が身体の力を僅かに抜くと、そのタイミングを計ったように和斗はスイッチをカチリと押した。 「ひっ、あゔぅっ! やぁっ!」  先程よりも強い電流に圭太の爪先はピンと伸び……何度も何度も身体が跳ねて、鎖がガチャガチャ音を立てる。 「ちゃんと圭太が反省して、お仕置きを受けられたらね」 「あっ……あぁ」  開きっぱなしになった唇に指を差し入れて囁く和斗に、抵抗出来る材料など……今の圭太の中には一つも残されてなどいなかった。  *** 「ひっ……あ、やぁっ」  長時間の責め苦に半ば意識を失い掛けている彼に、電流を流してやると、萎えてしまったペニスの先、少しはみ出した棒の淵から透明な液が零れ出す。 「圭太、お漏らししちゃったのかい?」  涎と涙でぐちゃぐちゃになった頬を掌で包んで告げると、新たな涙が次々と流れ、「ごめんなさい」と唇が動いた。 「やっと素直な圭太になった。ご褒美にこれは抜いてあげる」 「んっ、くぅぅっ……ん」  尿道を貫いている金属の棒をゆっくり和斗が引き抜くと、中を擦られ気持ちが悦いのか甘い喘ぎが聞こえて来る。 「なに? 圭太、これが好きなの?」 「ひうぅっ……や、やぁぁっ!」  全てが抜け去る寸前で、再度深々とそれを突き挿すと、余程嬉しかったのか、ペニスがふたたび硬度を増し、伸縮したアナルが和斗のそれをきつく締めつけた。

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