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やる気を出し始めたクラスメイトはペースはなかなか上がらないものの、テンションや雰囲気の良い状態で草むしりに専念していた。
「うわぁ、こんなとこにも生えてる…」
「あれ?ここ、雑草で見えなかったけど、お花咲いてるじゃん!」
「ここも!見てみて〜!」
あちこちからお花の場所を知らせる声が聞こえてくる。
雑草の中から姿を見せたお花は、どれも枯れていた。
「うわぁ、雑草に埋もれてお花枯れてるじゃん!」
「雑草っていいとこ無しだよねぇ」
「ほんとに!めっちゃ思うんだけど雑草って
存在しなくていいよね(笑)」
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『あいつの噂聞いたか?』
『聞いた聞いた!可愛い顔してるなぁっとは思ってたけど、やばくね(笑)?』
『ヤベーよな!……けど、俺冬麻だったら全然いけるわ』
『うわ、お前!マジで言ってんの!?』
『まぁ、あの顔とやれんだったら全然いいかもなぁ(笑)』
『え?けど、そんなことしてる奴に金払いたくなくね?』
『ほら、そういうことしてる奴が1番
〝 存在しなくていい〟と思ってんだよね(笑)』
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『冬麻!!』
【………】
『はぁ、やっと見つけた………帰ろう』
【…ごめん、無理だ】
『冬麻っ…【近づかないで!】
【……お願い、近づかないで……】
『近づかない、近づかないよ……だからお願い、泣かないで?』
【……ぐずっ】
『……お願い、冬麻が傷付いてたら、俺が悲しくなる』
【……ごめんね、、涼 】
『……冬麻?』
【俺ね………もう耐えきれない】
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« ねえ、知ってる?
冬麻って男に体売ってるらしいよ»
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