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「………んっ」 「…あら?お目覚めかしら、お姫様」 ………ここは、どこ? 「あなた、倒れたのよ裏庭で」 倒れた…?あ、たしか草むしりをしていて… 「見た感じ熱中症ね、汗もかいてないし肌も色白だし…体弱いでしょ?」 そう聞きながら髪の毛をかきあげる女の人は僕の頭の上に濡れたタオルを置いた。 どうやらここは、保健室らしい。 「もう、ダメよ〜暑くなったら先生にちゃんと伝えなくちゃ!杉山先生今どうしようもないぐらい落ち込んでるんだから…」 「あっ、あの…」 「ん?なぁに?」 なんであんなに落ち込むのかしらとぶつぶつ話す先生に1つ気になったことを伝えた。 「えっと…だっ、誰がここまで僕を?」 僕の記憶が間違ってなかったら視界が完全に途切れる寸前、誰かにお姫様抱っこをされた感覚がある。 ……あれは一体… 「……あぁ!!それはねぇ……王子様♡」 ………はい? 「ふふっ、だってそうでしょう?お姫様をお姫様抱っこで連れてくる人なんて、王子様しかいないわよぉぉ」 いやいや、言ってる意味が…… 「あ!そろそろお昼休憩ね、杉山先生呼んでくるから、ちゃんと謝罪聞いてあげてね♪」 えっ、ちょっ……… バタンっ …うそ、ほんとに教えてくれないの? 「……あれ、今確かお昼休憩って……」 え??僕、何時間寝てた!? 保健室の時計を急いでみる。 ……今12時半ってことは、やっ約4時間!?!? 「たっ、単位が………」 違う意味で倒れそうになっていると、 「羽野おおおおおおおお!!!!!!」 廊下から杉山先生の叫び声が聞こえてきた。

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