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「よいしょっ………と」
保健室で植物係を頼まれた日から数日たった頃、僕は杉山先生に活動内容を聞き早速作業に取り掛かろうとしていた。
やることは案外簡潔で、朝休みにする裏庭の花植えや水やりに、草むしり以外は指定されなかった。
先生からは「この裏庭は羽野のものだから好きに使っていいぞぉ!!」とのこと。
ガーデニングなども好きなようにやっていいらしい。
初めてするお花の手入れにドキドキしつつも、まずはボロボロになっている花壇の修復やまだ少し生い茂っている雑草を抜く作業を数日間かけてやり続けた。
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「……出来た」
まだ、綺麗なお花が無いものの、先日までの庭とは言い難い裏庭の姿ではなくなっただろう。
最近では、朝早く来て裏庭の手入れをした後に予鈴のチャイムで教室に寄るのが日課となっていて、僕にとって植物係は大切な存在となっていた。
「次はやっと、花植えの作業だ……」
初めて経験する1番のメインイベントに僕は胸をワクワクさせていた。
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