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「さみぃ〜…」 河木くんがぼそっと呟く。 その発言に河木くんの寒さに対する苦手意識を改めて感じながら、僕は河木くんの一歩後ろを歩いていた。 「…となり、来てよ?」 河木くんの発言に僕は首を横にブンブン振る。 どこで誰が見ているか分からないし、僕なんかが河木くんの隣を歩いては行けない気がした。 1度は「ふーん…」と納得してくれた河木くんだったが、気になるらしく、時折後ろをチラチラと見てくる。そして、気に入らなそうに口をムスッとさせた。 そんな可愛い反応されては困る… 初めて見る河木くんの反応にまた胸がきゅんっとなった。 河木くんの後ろ姿を、じっと見つめる。 僕よりもほんの少しだけ背が高くて、厚着をしていても分かるぐらいにスラッとしている。 髪の毛も…綺麗… そういえば、風隼さんは僕よりも少しだけ背が低いんだっけ…女の人よりは背が高かったけど顔は中性的で、かっこいいけど、可愛らしい。

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